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くまったさん

Author:くまったさん
ニートで専業主婦(仮)です。好きなものはリラックマとくまもん。
レイアースのフェ風にド嵌り中。
グラビテーション(瑛愁)
っポイ!(平雛)も再燃中。
スレイヤーズのゼルアメにもド嵌り中。

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『CLAMP学園生徒会≪フェ風編≫』第二話①

pink heart様より頂いた小説です☆

続きからどうぞ~。
『CLAMP学園生徒会≪フェ風編≫』第二話①





放課後、ウミ生徒会室に向かって走っていた―――
生徒会室に着いたウミは勢いよくドアを開けた。

ドアが勢いよく開く音に驚いて、すでに生徒会室に居たフウとフェリオとアスコットが一斉にドアの方を見る。
ウミは息を切らせながら言った…
「フェリオ…プリメーラに告られたってホント?!」
ウミの第一声にその場に居た三人はキョトンとした表情でウミを見る。
フェリオは三人を代表して思った事をため息混じりに言った。
「ウミ、お前はそんなくだらない事を聞く為にわざわざ走って来たのか?」
「くだらないとは何よ!だって…人のそう言う話って楽しいじゃない♪特に知っている人のは!!」
「バカじゃねーの」
「バカとは何よ!バカとは!」
そんなやり取りをしているウミとフェリオの後ろでフウは一人胸中穏やかでない。
“告白、断ったのでしょうか…?”“お相手の方はどんな方なのでしょうか…?”
聞きたい事が頭を駆け巡り、フウは気付かぬ内に表情が深刻になって行く。そんなフウの表情に横に居たアスコットが気付く。
「ねぇ、フェリオ。プリメーラってどんな子なの?」
アスコットが代わりに聞いてくれて、その質問に我に返るフウ。
「どんな子って…とにかくしつこい。朝も昼も放課後も顔を出して来るし」
フェリオの回答にフェリオはその子の事を迷惑がっているであろうと分かり内心ほっとするフウ。
「うわ~ストーカーされないでよ」ウミがからかう感じで言った。
三人のしている会話に相変わらず表情の冴えないフウにフェリオが気付いた。
「何そんな顔してんだ?」
「え?」フウは自分では普通の表情のつもりだったので、指摘されて驚く。するとフェリオはニヤケながら言った。
「あ!お前もしかして羨ましいんだろ?」
“人の気も知らないで…”
フウはフェリオの言葉に心の中でそう言う。そしてつい言い返してしまう。
「いいえ、少しも羨ましくありませんわ!」そう言ってニコっと笑い、言葉を続ける。
「私は、人が勇気を出して告白をして頂いたのにそれを自慢しようとする方の神経が分かりませんわ」
「は?どうせ告られた事ないんだろ?」
フェリオが言い返し、フウがさらに言い返そうとすると先にウミが言葉を発した。
「あら?フウは結構モテるのよ?この前も告られてなかったっけ?」ウミの暴露に焦ったフウが「ウミさん!」と抗議の声を上げる。
それを聞いて今度はフェリオの胸中が穏やかではない。つい嫌味を言ってしまう。
「は?このがり勉に?」鼻で笑いながら言う。
「私より成績の良いあなたにそれを言われたくありません!」
「物好きも居るもんだな!」
フウがそれに言い返そうとするとウミが遮る。
「あ~~もうおしまい!!」
フウとフェリオがウミの方を見る。ウミがフウの腕を組んで言った。
「もう!フェリオの奴失礼しちゃうわよね!帰りましょ!」
さすがに好きな人に『物好き』なんて言われてフウはショックだった。でも口が止まらなかった…。
「フェリオ」フウが話掛けるとフェリオが「何だよ?」と答える。
「愛と憎しみは紙一重と言います」
フウの一言にフェリオもウミとアスコットも聞き入る。
「フェリオに告白された方がしつこいと仰っておりましたが…今のご時世、好きになった方を殺めてしまう事件も多いので…」
そしてフウはニコッと笑って言った。
「フェリオもその様な事件の被害者にならない様にお気を付け下さいませ」
フウの最後の言葉に三人共氷付いた。三人共フウが怒っていると分かった。そして、こんなに怒ったフウを見た事がなかった。

CLAMP学園2-1


「さぁ、ウミさん。帰りましょう」
フウに言われて我に返るウミ。
「う、うん!」慌てて返事をして先にドアに向かって歩いて行くフウの後を追うウミ。そしてフウとウミは生徒会室を出て行った。
ドアの締まる音がして我に返るフェリオとアスコット。
「あれは完全に怒ってたね…」アスコットがフェリオに言うが、フェリオは返事をしないで自分の席に座る。
「ちゃんと謝りなよ?」
「分かってるよ!」投げやりに答えるフェリオ。
「全く…二人共お互いの事が気になって仕方ないくせに…」
アスコットがボソっと言うとフェリオが「何だよ?」と聞き返す。
「ううん、何でもない」
アスコットは笑ってそう答えた。




②へ続く



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